看護職とは
「看護職」とは、保健師、助産師、看護師、准看護師のこと。保健・医療・福祉の幅広い分野で人々に寄り添い、健康を守っています。
保健師、助産師、看護師として働くためには国家試験を、准看護師は都道府県の試験を受けて合格し、免許を得ることが必要です。
さまざまな場面で働く看護職の数は、約168万人。超高齢社会を迎える中で、看護の力はますます必要とされています。
看護職は、一生を通して働くことができる「医療専門職」です。専門的な知識と技術を用いて人々の健康を守り、その人らしい豊かな人生を送れるように支援するとともに、あなたの人生を豊かにする仕事です。
保健師
地域住民の健康をサポートする仕事
保健師の仕事は、子どもから高齢者まで人々が健康な生活を送れるように保健活動を行うこと。
保健所・保健センターなどの公的機関で働く保健師が多く、地域の健康データを分析した上で、問題の解決に向けて乳幼児健診や健康相談、生活習慣病予防対策などを行っています。
企業では、働く人たちのメンタルヘルス対策や健康相談、健診結果に基づく保健指導、環境調整も行います。
活躍の場・資格が生かせる分野
- 保健所、保健センター
- 市区町村役所、役場
- 病院、診療所
- 福祉施設、教育施設、介護保健施設
- 企業の健康管理室
など
助産師
妊娠、出産、育児を総合的にサポートする仕事
助産師は、妊産婦への保健指導や出産の介助、産後の母子のケアを担っています。
ほかにも、育児指導や、不妊治療を行っている夫婦の相談、思春期・更年期の性と健康に関する相談など、女性の生涯を通じた性と生殖における健康問題に関わります。
助病院・診療所に勤務する以外に、自分で助産所を開業することもできます。
活躍の場・資格が生かせる分野
- 病院、診療所
- 助産所(開業が可能)
- 都道府県・保健所
- 市区町村保健センター
- 海外での助産活動
など
看護師
看護師・・・患者さんの「からだ」と「こころ」の両方をケアする仕事
看護師の仕事は、傷病者や妊産婦の療養上の世話や、診療の補助を行うこと。
"人を看る"という看護師独自の視点で、対象となる人を身体や精神、社会、文化などさまざまな情報を総合的に捉え、必要な看護を的確に判断します。
臨床経験後には、認定看護師、専門看護師などのスペシャリストを目指せます。
准看護師・・・医師や看護師の指示のもと医療ケアを行う仕事
業務内容としては、看護師と同じように患者さんのケアを行いますが、准看護師は、医師・歯科医師または看護師の指示を受けて業務を行います。
准看護師の仕事をしながら、看護師を目指せます。
活躍の場・資格が生かせる分野
- 病院、診療所
- 訪問看護ステーション
- 介護保険施設、介護福祉施設、社会福祉施設
- 教育機関
- 企業
- 研究・開発機関
- 官公庁・職能団体
など