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府北支部研修活動 きらめき第4号
府北支部研修活動
きらめき第4号
医療安全研修 医薬品安全使用に向けた取り組み
〜コロナ渦でも変わらない?古くて新しい医薬品安全の基本〜
日時 | 2020年10月29日 17:30〜18:30 |
講師:西原 雅美 先生
大阪医科大学附属病院 薬剤部課長
「当たり前」のことほど大切に
医療安全の基本!A!B!C!を実行
医薬品の安全使用のための業務手順書
●基本(マニュアル・手順・規定)
- 先人達の貴重な経験から生まれた知恵のエキス
- 当たり前の事ばかり
●事故やトラブルなど要因の大半に基本・確認行為からの逸脱が関与
ルール
- A.当たり前のことを
- B.ばかにしないで
- C.ちゃんとやれ
これからの医療安全の考え方
日々の作業からSuccessを探す
これまでの医療安全とこれからの医療安全
Safety-1
・安全の定義
事故のリスクが許容範囲内に維持されている
・前提:失敗には原因がある
・目標:有害なアウトカムを減らす
・観察対象:インシデント、有害事象
Safety-2
・安全の定義
想定内、想定外の状況で、システムが求められた機能を果たしている
・前提:うまくいかないことは、また、同様に起こる
・目標:許容されるアウトカムを増やす
・観察対象:日常(診察)業務
医療行為の中の「失敗をなくす」
医療行為の中の「成功を探す」
研修担当者より
※154名の方にご参加いただきました
大阪医科大学附属病院
医療安全推進室 江口様
薬剤に関するインシデントは院内で発生するインシデントの約3割を占めると言われるほど頻繁に発生しています。誤薬は重大事故に直結する危険性もありますので正しい知識と適切な取り扱いが求められますので、今年度の府北支部の医療安全研修会は大阪医科大学附属病院 医薬品安全管理責任者の西原先生に「医薬品安全使用に向けた取り組み〜コロナ禍でも変わらない?古くて新しい医薬品安全の基本〜」と題して、ご講演をお願い致しました。医療スタッフ協働・連携、チーム医療推進が事故防止には不可欠である事、「当たり前」の事ほど大切である事など、実際の事例をもとにお話を頂き、非常に理解しやすい研修でした。今後も府北支部の皆様の希望を聞きながら、より業務に密接した研修会を企画していきたいと思います。
医療安全研修担当者
(府北役員)宮本 福美
松下 奈美
大岸 英子
英 都貴子
今回の研修に多くの医療従事者にご参加いただき誠にありがとうございました。
オンライン研修も3回目を迎え、主宰する側も少しずつコツを掴んだような気がします。
運営に関しましてはまだまだ課題を残す所もありましたが、今後も参加者の方々に満足していただける研修になるよう創意工夫してまいります。
アンケート結果・ご意見等
※96件の回答
・大変満足度の高い研修でした。とても分かりやすい内容で大変勉強になりました。
・エラーが起こる原因が思い込みや確認不足から起こる事は知っていましたが、声に出して確認しあえる風土を作っていく事をやっていきたいと思いました。
・プロとして手順を遵守できるようにどう働きかけるか、指導するかと日々悩んでおります。
これらのヒントをご紹介頂ければと思います。
・医薬品における管理やインシデトアクシデントの具体的な対策が分かってとてもよかったです。またスライドも分りやすく良かったです。
・ZOOMは初参加で、戸惑いもありましたが、聴講でき有意義でした。内容は広く浅くわかりやすかったです。具体例や事例など多ければもっと共有し自部署で形を変えて活用できると思います。同じ場所に集まり悩みを共有する事にも意義がありますが、モバイルを活用しつつ、どこでも参加できる事も利点かと思います。是非このような機会も増やしてください。参加証や履歴が残る何かシステムがあればポートフォリオできるので、うれしく思います。
・他職種の方の研修もよいと思いました。チーム医療ではお互いの壁を越えて連携しあう事が必要です。
・看護学校なので学生への教育に取り入れ安全意識の高い人材を育成していきたいです。
・医療安全にとって薬剤関連の知識は必須です。様々な対策を講じても、それでもインシデントは起こります。という講師の西原先生の言葉は印象的でした。だからこそ気をつけて行きたいと思ました。また自分だけでなく共に働くスタッフ全員の意識が大切だと思いました。
・エラーのみを指摘し見直しするのではなく、良い面にも注目する事が大切だと実感しました。
・仕事の日でも休みの日でも受講できるのがとてもよかったです。様々なテーマの研修会や情報交換会があればよいと思います。
・日々取り扱っている薬剤について、慎重に確認行動をとりながら患者さんに使用していかなければならないと改めて感じました。
府北支部理事 三木 睦子
多くの方に参加いただきありがとうございました。
今年はCOVID-19により看護職自身の感染リスク、集団感染を起こすリスク、精神的ストレスなど看護職も非常に大きな影響を受けました。ストレスの強い環境下で勤務をするとエラーを起こすリスクが高まり、患者の安全を脅かすことに繋がるとも言われます。改めて、手順を遵守するというプロとしての自覚、看護の専門性を考えることも大事だと痛感し、患者も医療者も守る医療安全・安全の確保を意識し行動していきたいと思っております。
西原先生ありがとうございました。
編集後記 府北支部書記 青野 裕子
今回の研修もたくさんの方にご参加いただき有難うございました。ご講演いただきました先生には、自施設の取り組みを事例等に踏まえて分かりやすくご紹介していただき参加者からは高評価なご意見を頂くことが出来ました。
次回の研修参加もどうぞ宜しくお願い致します。
−次回研修のご案内− ZOOMにて開催いたします
次世代リモート研修への対応力 | |
日時 | 令和2年11月28日(土) 14:00〜15:00 |
皆様のご参加をお待ちしております