認定看護師教育課程

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救急看護 修了生/教員の声

2018年8月
救急看護認定看護師教育課程

主任教員 西林 百合

専任教員 荒瀬 典子

 大阪は日本救急医学会の前身、救急医学研究会が誕生し「救急医療発祥の地」と言われています。大阪府看護協会救急看護認定看護師教育課程は2005年に開講しました。2018年度は14期生を迎え、多くの救急看護認定看護師を育ててきました。大阪には救急看護認定看護師1,291名中、全国で最も多く150名(12%)います。
 教育期間は6月〜翌年3月までの10か月間の分散型をとっており、週2〜3日間の開講日となります。最新の知識、技術を習得し、臨床に戻って実践へ繋げることでより知識・技術が確実なものとなります。教育課程ではグループワーク、演習により、自分の考えをまとめ発表すること、討論によって認定看護師に必要な思考を身につけます。特に5週間の実習は的確な判断に基づいて、確実な技術を実践できること、自分の思考・実践を内省し、自己研鑽できることを目指します。
 一番の宝はこの10か月間の研修で同じ目標を持つ同志に会えたこと。生涯の大切な友となることでしょう。

9期生
八尾徳洲会総合病院

鴨木 沙織

 救急の現場が大好きで、災害医療・看護にも高い関心がありました。しかし、経験だけで培った部分が多く、果たしてしっかりとした知識・技術で看護を展開できているのかと疑問も持っていました。救急看護認定看護師教育課程に進み、向上心の高い仲間に刺激を受けながら共に学び、考え、経験しすることで、自分の知識・技術を高めることができたと思います。大阪府看護協会の救急看護認定看護師教育課程は分散型であるため、学んだことがすぐに現場で実践でき、スタッフへも還元できるところがとても良かったです。
 そして、何よりも同じ志を持つ仲間との出会いが一番の財産になりました。卒業した今でも、毎年、研修センターを借りて活動報告会を行い、それぞれの施設が抱える課題について議論し合える関係が続いています。これは救急看護認定看護師教育課程に一歩踏み出したからこそ得られたものだと思います。これからもこの経験を大切にしていきたいです。

10期生
国立大学法人
島根大学医学部附属病院

遠藤 篤也

 私が救急看護認定看護師を目指したのは、根拠を持ち自信をもって質の高い看護を実践したいと考えるようになったからです。今までCPAや交通外傷など予期せぬ事態に患者家族に対する精神的援助の重要性を強く感じていましたが、自信がありませんでした。このことからも、より深く学んでいきたいと考え救急看護認定看護師になろうと思いました。
 大阪府看護協会の救急看護認定看護師教育課程に決めたのは、3人目の子どもが生まれることもあり、分散型の授業形態だと家庭のことも考慮できることです。また、10期生という歴史もあることから決意しました。大阪には電車で4時間かけ講義の前日に到着し、1泊5,500円のビジネスホテルに宿泊し、講義が終わると最終電車で帰ることを毎週していました。大変でしたが、職場、家族の協力もあり無事に卒業することができました。
 学校生活では同期生から多くの刺激をもらいました。悩みを聞いてもらったり、親身にアドバイスをしてくれたりと同期生は私にとってかけがえのない財産となりました。実習においては、先輩認定看護師の皆様に多くの指導を頂きました。実習先の病院のスタッフに指導をおこなったり、初療実習では1症例を深くアセスメントしたりし、夜遅くまで記録を書くことが大変でしたが、実りある実習ができました。また、関西人のおしの強さ、会話には必ず落ちをつけること、常に前に出ないといけないことも学びました。
 現在の活動として、病院内外でフィジカルアセスメント研修やクリティカルにおける家族看護の勉強会を行なったりしています。来年度には高度外傷センターが開設するため外傷看護の勉強会などもおこなっています。  大阪府看護協会の救急看護認定看護師教育課程を志す方へメッセージです。
働きながら認定看護師教育課程に学ぶことはとても大変ですが、学校で学んだことがすぐにいかせる強みがあります。多彩な講師陣や多くの先輩方もおられます。救急看護を学び深めるには素晴らしい教員がおられる最適な教育機関だと思います。

11期生
徳島市民病院

猪子 美由紀

 救急の現場で何度か経験した悔しい思い。他のスタッフにもそんな経験はなくしたい。それが、救急看護認定看護師教育課程を志望したきっかけでした。入学が決まった後、地方で救急医のいない現場で勤務する自分の知識に不安を抱き、救急看護の根拠から勉強しなおしました。この教育課程の授業で、最新の知見を教わり、それまで学習したことがより明確になりました。その知識を即、自施設に活用できたことは、仕事も同時に続けながらの利点でした。
 自施設との違いに圧倒されながらも、一人の患者様の看護を深く考えた実習。命を救い、生を支えるために、一番必要なものは何かを必死に考えた5週間でした。目的を持ち情報を得てアセスメントし、根拠に基づいた実践をし、その評価に苦渋しました。しかし、根拠ある看護の力で、患者様が良くなったときの喜びは大きく、この実習が私の今後の看護の糧となることは間違いありません。10か月の辛くて楽しかった教育課程は、救急に携わる私の看護師人生を大きく変えました。「実践」「指導」「相談」を行うための基本となる知識や技術、そして、救急看護認定看護師としての「在り方」を、講師の先生方や実習指導者の先輩方から学びました。また、励ましあいながらこの課程を一緒に乗り越えた、頼もしく熱い20名の仲間を得ることができました。求められる役割を具体化し、自施設、そして地域で活躍できるよう、仲間とともに前に進もうと思います。

著名な講師陣による講義

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